夫が出会い系で浮気してた

子あり四十路女。若い女の子に目がない夫と冷めた生活を継続中。

愛に失敗した人生だった

恋はできた。むしろ恋は得意だ。惚れっぽい。しかし愛はだめだった。恋が愛に変わることはなかった。恋が終われば、ああそういえばむかしここに恋した時間があったねという墓標しか残らない。その墓標は影をつくり、暗闇にこころが占められていく。太陽は沈んだ。星は瞬かない。

 

むかしまだ恋もろくに知らなかった頃に熱烈に好きになったひとがいた。私はあげられるものはほとんどそのひとに差し出した。とりわけ「若さ」という最大のたからものを時間とともに捧げた。奪われたという感覚はなかった。私は喜んで献上したのだ。そのひとに手にとってもらえることが嬉しかった。それが恋というものだ。そして恋はいつか終わる。

 

そのひとは欲望を満たすだけのために私を傷つけた。私はそれを見て無ぬふりした。こんなに好きになった人がここまで自分勝手なふるまいをするわけがない。私はこの人に傷つけられるわけがない。そう思い込んでいたから。すべては大間違いだよこのすっとこどっこい、とタイムマシンがあったら私は当時の二人を並べてひっぱたきたい。

 

そういうわけで私は愛を知らないで生きている。子供への愛はあるのかもしれないが自分の身体から生まれてきた人間に1ミリグラムも愛情を抱かないほうが逆にむずかしいだろう。子供への愛と、他人への愛はまた別のものだ。他人への愛。身体を傷つけられても、裏切られても愛を離さないでいることは果たして可能なのだろうか。これまでの時間を無駄にしたくないがための意地ではなく、相手のことを許して愛する。私があきらめてしまったもの。それは遠くの星のように光ってはいるけど、この手に感じることはできない。

The Little Prince

もう誰の世話もしたくない

自分の身体だけでも管理が面倒だというのに我が家の男達は誰も他人のために動こうとしないどころか自分のこともろくにしないもうこんな生活いやだ逃げたい誰も知らない場所で誰とも関わらずに生きたくなる離婚はとうに考えた言葉にしても夫は真に受けないだからもう生き別れることは無理なのかと思い詰めて実行したのは確か六年前ほどのこと。

 

思いを煮詰めておくとプログラムを入れておいたみたいに自動的に実行に移されることを知ったあの夜の記憶は本当にブラックアウトしていて目覚めたらたくさんの見知らぬ医師達に囲まれていた。

 

それは皮肉にも願い事をしつこく何度も現実的に想像し続ければ夢は叶うのかもしれないという裏付けになった。だから後ろ向きのことではなく前向きのことをどうにか実行できないだろうかと思い詰めればいつかはそのようにことが運ぶにちがいない。すべてはタイミング。

だれかさんの悪夢 (新潮文庫)

閉経まであと何年?

月のものでおなかがいたい。人生のうちあと何回、この痛みと向き合うのだろう。

一年に12回として、これまでおよそ25年分。

ひえー、もう300回くらい経験してることになるのか。

閉経って何歳くらいなんだろう。もう機能を使うことはないので終わってくれてかまわないなぁ。更年期もこわいけど。

私の性格はとても大雑把できちんとしているところがないくらいなのに、今までよく律儀に働いてきたものだ、この機能。お疲れ様と言いたい。閉経した暁には、盛大なパーティでも開きたい。でも、あれだよね。ハイッここからもう終わり! 終了! 閉店(経)ガラガラ! みたいなのじゃないのだよね、きっと。どんどん先細りしていくイメージ。パーティをどのタイミングで開催したらいいか迷いそう。

 

パーティで思い出したのだけど。

少し前に亡くなった「こじらせ女子」の雨宮まみさん、四十歳の誕生パーティを開いてたよね。

ウェディングドレスみたいなの着て、お友達たくさん呼んでさ。

インスタグラムにあがってた写真、とても綺麗だったなぁ。

 

雨宮まみさんの人生にはなにも影響をおよぼさないような私でさえ、そんなキラキラしてた女の人が突然きえてしまったことが、なんだかとてもかなしくなった。

女子をこじらせて

 

キャラがぶれてきた?@ひよっこ5/5(金)感想

みね子と澄子の不器用さのちがい。

澄子はとにかく遅くて時間がかかるが、ミス自体は少ない。

みね子は焦ってしまうし、本質的に不器用。だから時間をかけて上達していくのは澄子のほう。みね子は……。

と冷静に分析する豊子。

しかしその豊子にめちゃくちゃキレる時子。

 

あんたは今まで田舎で「あたしだけはちがう」と思ってそういう風に物事を見てきたんでしょう。でももう東京に出てきたんだから。そんな言い方はしなくていいの。あたしはあんたと同じだったからわかる。もっと可愛げがある言い方をしなさい。

 

というのが時子の言い分。

これ、すごい剣幕で言うものだから大喧嘩になると思いきや、豊子が氷解して涙を流すという驚きの展開。

 

いやいやいや。

時子の言ってることもわかるけど、豊子もべつに間違ったこと言ってないよね?

時子が年上だからっていうのと、みね子の親友だから「アタイのダチになんてクチきいてくれとんのじゃー」ってキレてるようにしか見えなかったよ。

 

豊子があっさり折れて早くも可愛げ出そうと頑張ってた。豊子、すごい素直。

 

視聴しながら、上京するのをすごく楽しみにしてたんだけど雲行きがあやしくなってきた。ダークホースは時子なのかもなぁ。将来の夢は女優、なんて宣言しちゃうわりには演劇の勉強になりそうなこともしてないし。

連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド)

人気子供YouTuberを見て「トゥルーマン・ショー」を思う

一般人の子供が出てきてオモチャやアプリを紹介するチャンネル。彼ら人気Youtuberの収入はものすごく多いらしい。そうなるともう「一般人」というくくりではなく、もはや芸能人と肩を並べるほどの有名人なのだろう。

その中でも「かんなとあきら」という人気チャンネルがある。出演者は熊本に住む小学生女子のかんなちゃんとあきらちゃん、そして妹のあさひちゃん、さらにその下に弟のぎんた君。時には父親も動画に登場して一緒に遊ぶ「コウゲイシャ」というチャンネルもある。動画の撮影・編集や監督などは主に母親かと思われ、一家総出で動画を作成し続け今やYouTubeの一大コンテンツとなっている。

なぜ私がここまで彼らのことを知っているかというと、うちの息子が好きでよく一緒に動画を見ているから。彼ら一家がほぼ毎日のように公開している動画を見れば、そんな基本的な家族のプロフィールなどは簡単にわかってしまう。

とくに末っ子のぎんた君に関しては、母親のお腹にいる段階から動画に登場していた。名付け親となったのはかんなちゃんだかあきらちゃんだかで、姉妹で弟の名前を付けていたような気がする。

 

考えてもみてくださいよ。

ぎんた君からしたら、自分が生まれる前から世界中に公開され、応援され、誕生してからはそれを撮るためのカメラがあるのが当たり前なんですよ。

 

そう考えたとき「それって、トゥルーマン・ショーじゃん! 」と私は思わず興奮してしまいました。

 

トゥルーマン・ショー [Blu-ray]

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映画が公開されたのは1998年。けっこう昔ですね。

これを見た当時は、完全に架空の物語だと思って見ていたんですよ。

それがまさか20年足らずで同じようなことが現実で起こりうる時代になってしまうとは。

 

といってもトゥルーマンは青春時代も何もかも、結婚相手まで番組側の決定に左右されていた人生で、一方現代のネイティブ子供Youtuberはまだ小学生くらい。

今後、かんなあきらが成長していけば妹や弟にバトンタッチしていくのかどうなのかといったところでしょうね。

 

いち視聴者としては、こうなったら人生の節目節目を見守りたい気持ちもなくはない。それこそトゥルーマンを四六時中見守っていた世界中のファンのように。

 

パスタ欲が爆発

PMS期になると、どうしようもなくある欲求がわき上がる。それはパスタに対する欲求。パンやうどんではおさまらない。デュラムセモリナ粉のつるっとしたパスタ麺でなければ満たされない。

ソースはペペロンチーノもボロネーゼでもたらこでもいい。ただ、粉チーズだけは欠かせない。

小麦粉などに含まれるグルテンの摂取を抑えるとPMSや月経そのものが軽くなるという説もあるようだ。「小麦 PMS」で検索するとそればかり出てくる。私のようにやたらとパスタが食べたくなる人は残念ながら見つけられなかった。

だからあえてこれを書いておく。生理前の時期にやたらとパスタが食べたくなるということ。

キユーピー あえるパスタソース ペペロンチーノ (25g×2P)×6個

不器用勢として他人事ではない@ひよっこ5/3(水)感想

今日のひよっこ。

 

初仕事。

ラインに加わるみね子たち。流れ作業で部品をつけていく様子が、餌をついばむトリに似ていることから当時は「トリ小屋」とも呼ばれていたらしい。「金の卵」ともかかっているのかな。

 

不器用でライン仕事に早速失敗するみね子。一人がミスをすればライン全体、工場全体の生産に影響する。仕事に責任はつきものだけど、向いてないことをするのは怖いな。

 

そう、みね子は祖父からも「不器用」と評されたほど、細かい作業にはまったく向いていない。みね子の明るさや体力をいかせる仕事の方がきっと向いてる。まぁ、急に決めた就職だったから適性に合わないのは仕方がないのかな。

 

ラインの上司? 工場長が塩顔の男性で今後に期待。大勢の女性をまとめる立場の男性って、ああいう柔らかい物腰の人が多い気がする。愛子さんは今日もめんどくささ全開だった。

 

とにかく今日は同じく不器用者としては見てられなかった。私も、前に子供の行事で保護者として駆り出されて、細かい流れ作業をやったときにみね子ばりに心中穏やかじゃなかった記憶があるから。周りのお母さんがた、めちゃくちゃ器用で手際がいいの。ああいう時には焦らずスピードよりも丁寧さを重視してやったほうが結果的に良いんたけど、もたついて白い目で見られることも恐怖でつい焦ってしまうんだよね。

連続テレビ小説 ひよっこ Part1 (NHKドラマ・ガイド)