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四十路になったおいわいに

女が四十をむかえるとき。それはなにかのおわりでもあり、はじまりでもある。

おばちゃんならではのコミュニケーションスキルを持たないおばちゃんもいるのだ

おばちゃんはコミュニケーション能力に優れている。話しかけやすい。壁を感じさせない。親しみを持てる。よく笑う。陽気。

自分もおばちゃんになったらそうなれるのだと思っていた。だけど無理だった。素質がなかった。手本にしたくなるような人物もいなかった。そういうわけでわたしはただの陰気なおばちゃんになった。

陽気なおばちゃんとの隔たりを感じるようになった。陽気なおばちゃんをもってしても、両者のあいだにある壁は越えられなかった。陽気なおばちゃんの周りには陽気な人たちが集まり、陰気なおばちゃんは暗闇にまぎれて時間が経つのをやりすごす。

「おばちゃんは陽気」という幻想は、陽気なおばちゃんが目立っているからこそ培われてきたものだと知る。