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四十路になったおいわいに

女が四十をむかえるとき。それはなにかのおわりでもあり、はじまりでもある。

現実逃避としての睡眠

はぁ、参ったわ。全然眠れない。完全に昼夜逆転よ。

ことの始まりは、数日前からの体調不良。頭痛が続いているかと思ったら微熱、目眩、吐き気。なんなの、これ。更年期障害かしら?

それで、昼間は時間が許すかぎり眠っていたのよ。延々と。ほんの三十分のつもりが、延長に次ぐ延長よ。

わたしはひとつ年下の夫と、まだ冷蔵庫が自分で開けられないくらいの子どもと暮らしているのね。だから昼間ずっと眠っていられるのは彼らの協力あってのもの。

そうやって朝から晩まで寝続けた結果がコレよ。夜に目がシャキ。昼間の体調はなんだったのかというほどの絶好調っぷりで。

誰もが寝静まった夜に、こっそりリビングで自分の時間を過ごすって最高なのよ。

何をしても何も言われない、何も頼まれない、それでやっと人間としてのかたちを取り戻していくような気分でね。

多分、昼間の刺激に心身がたえられなくなったのね。なんとなくそう思う。

いまのわたしに必要なものは、自由。

夫と子どもがいる生活に、ちょっぴりたえられなくなったのね。

でも家出をする勇気も行動力もないから、睡眠でシャットダウンしてしまうのよ。

だめな妻、だめな母。

女なんてもういらないから、ただの人間でいたいわ。