夫が出会い系で浮気してたけどどうでもいいや

子あり四十路女。若い女の子に目がない夫と冷めた生活を継続中。

むかし好きだった人が好きだった歌

ずっとむかしに付き合って別れたひとを、どう呼ぶのが正しいのだろう。確かに好きだった、だけど別れるときには大嫌いになったひと。事実として二人の関係はつねに上書きされていく。だけど思い出すのがいつも最終のものとはかぎらない。だからそのひとにまつわることを思い出すときに迷ってしまう。たしかに好きだった、たしかに憎かった、むかしの恋人。

といってもそのひと自身のことについて考えることはない。実際、生きているのかどうかさえも知らない。別れたあと1年くらいはSNSをのぞいてみることもあったけど、もうしばらく調べてすらいないからマジで生死もわからない。そんな残像だけで何十年経った今でも思い出すって、よくよく考えるとすごい影響力。十代が本気で崇拝するとその後の人生に色濃い影響があらわれるんだね。三十代の記憶なんてほぼないに等しいっていうのに。

話がそれました。

ときどき、無性に聴きたくなる歌があって、それはなんてことない、昔付き合ってた人がよく聴いてた歌なんです。

その歌のCDを現在の私は持っていなくて、アーティストはとっくに解散しててYouTubeにもなくて、調べたらそのCDは廃盤になってたっていう。

でもその歌、当時はあまり好きじゃなかったんだよね。なのに今は聴きたくなってる。果たして私はそれを聴いてどうしたいんだろう。思い出して甘酸っぱい気持ちに浸りたいだけなのか。遠い過去をなつかしんで現実逃避したいだけなのか。

 

「ダンサーインザダーク」って映画がありましたよね。ビョーク好きの友人と見に行ったんですよ、昔ね。ネタバレになっちゃいますけどあれ、ひどい話じゃないですか。悲劇というか、運の悪いことが重なりまくって最終的には…みたいな。ビョークが歌うの楽しみだな~!って見に行ったのにとにかくショックというか呆然としちゃって、そのあとはこんなひどい話をつくった監督に怒りが沸いてくるほど。

でも友人に感想をきいたら、

『つらい話だったけど、そのぶんセルマ(ビョーク)が空想する歌のシーンとか、よろこびの表現が際立ってて、すごいよかった』

と返ってきて、そういう考え方もあるのかー!!って新たなショックを受けて。結末だけを重視してた私の目からうろこといううろこが落ちた瞬間だった。

 

それを踏まえて、最終的には憎むほどの感情を抱いて別れた人だけど、楽しいことがたくさんあったのも事実だしそれも全部忘れてしまうのも勿体ないのかもしれない、と何十年もたってやっと思い至ったのでした。

 

 

デンジャラス・チャームス

デンジャラス・チャームス

 

 

無性に聴きたくなってるのはこの歌です。

http://sp.uta-net.com/song/195498/

 

中古で500円くらいって送料と同じくらいで悩む。

あー、そしてやっぱり私の青春は朝本浩文氏と共にある…。