老いがきゅうにこわくなりはじめる
OKK。今年は花粉がそうでもないな! と思った矢先にアタックが来た。
目のかゆみ、鼻喉にまつわる諸症状。
地味に困るのが喉もやられて声が出ないこと。
吉行和子さんという女優がいますよね。学園の理事長とか祖母役とかでおなじみの。
その吉行さんの特徴のひとつがドラえもんっぽい声。なんていうかこう、「おばあちゃん」的な。
それってある日突然声変わりしたらしいんですよ。
十年前くらいに「笑っていいとも」でゲストに来たときに、ちょうどそのタイミングだったみたいで、本人がそう言ってた。
なんですかねー、声変わりかしらねー、って。
いままでとまったくちがう吉行さんのがらがら声に、タモリもびっくりしてたのをおぼえてる。
なぜいまその話を思い出したかというと、わたしももしかして声変わりするんじゃないかという恐怖から。
風邪や花粉症で喉をやられて声がかすれるたびに、どんどん声の高さが低くなってる気がするんです。そしてこれを繰り返すことで、立派なおばあちゃん声になるんだわ……と悲観しているところ。
つらい。加齢がつらい。衰えがつらい。
これから身体のあちこちが悪くなることばかりで、良くなることなんてないんだ。ピークはとうに過ぎて、あとは下り坂を転げ落ちるのみ。つらい。
わたしは「年を取る」ということを、かなり甘くみていたのかもしれない。