男に竹原ピストル、女に大森靖子
大森靖子のファンはネットでときどき見かけて熱狂ぶりに若干引いてた。熱心な信者がたくさんいるカリスマアーティストなんだろうと思ってた。
こないだ初めて歌を聴いた。
「あたし新宿が好き 汚れてもいいの」
「ove 30 おばさん 鏡の前でちょっとましにやっている」
「進化する豚 おまえの国の言葉なんて知らない」
気がつけば口ずさんでしまうほど、大森靖子は簡単に心のなかに入り込んできた。
おおもりやすこではなくせいこと読むことも知った。
人生において重大な出来事かどうかを判断するときに、それを経験する以前と以後の差異を考えてみることがある。それがなかったら、それを知らなかったら、どれだけ考え方や状況が変わるか。
少なくとも今の私は大森靖子をもっと聴いてみたいと思うし、上にあげたフレーズをとくに気に入っている。
歌詞もいいし声もいい。
彼女のシャウトはとても心地よい。
大森靖子が女の子の夢、女の人生を歌っているアーティストだとすれば、対照として存在するのは竹原ピストルだろう。
人生の合間に寄り添える歌に出会えることは今まで生きてきたご褒美みたいなものだ。