気持ち悪すぎて、この世から性欲という性欲すべて消滅してしまえ、と思いかけたけども、気持ち悪いのはこそこそと家族を裏切って素人女を買い漁ってた夫の性欲であって、その他人々の性欲まで断罪する必要はないし、ましてや私自身の性欲だってそれとは無関係だ。

 

もうこれ以上失望したくない。

この先よくなることなんてなにひとつない。

夫と同じ場所で暮らす限り、私に平穏は訪れない。いつもいつも苦虫を噛み潰すような生活にはうんざり。

あいつひとりでゴミのなかに沈んでいけばいい。

 

考えれば考えるほど思考はある時点からはなれなくなる。

どうしてあのとき、生の道へもどってしまったのか。

私はたしかにギアをいれたはずなのに。

あの時点であれば、まだ子供だっていなかった。私をひきとめるものなんてなかったはずだ。どうして。どうして。

 

子供の寝顔を見ると泣けてくる。