人外と少女
人外(ケモノとか魔族とか神)と人間の女の子
のカップリングが割りと好きで漫画を読んでいるのだけど、気になることがある。
におい、大丈夫なのか。
体臭。ケモノならかなりきついはず。野生の匂いを漂わせているはず。
人間のほうももシャンプーや柔軟剤の香りなどでくさいはず。実際、人間同士でもこれはちょっととなるにおいに遭遇することも少なくない。
香水もきついが、口臭や体臭(ワキガ)はもっときつい。できれば近寄りたくない。距離を置きたくなるため、恋愛対象になり得ない。
しかし、少女漫画においてはそんなハードルは描かれない。
「贄姫と獣の王」では魔獣界に入り込んだ人間サリフィを周囲の獣たちがくさいくさいと言うが、サリフィが匂いを気にしている様子はない。サリフィ自身「世にも優しい女の子」という設定なので匂いを感じていながらも態度には決して出さないのかもしれないけど。序盤で魔獣界の瘴気にあてられて具合が悪くなっていたけど、そこに匂い問題が含まれていたかは謎。
獣の王は人間とのハーフだからそんなに獣くさくないのだろうか?人間に戻ったときには「人間くさい」と表現されていたけども。
こちらは冥府。
死後の世界、死者の世界ってことはやはりこちらも尋常ならぬ匂いに満ちていてもおかしくない。
コレットが飛び込むのは井戸だし、井戸の底といえばジメジメしていそうだし、陽は射さないし。
しかしこちらも「贄姫」同様、匂いに苦戦する様子は描かれず、人外と少女はすんなり恋に落ちる。
もしかすると、贄姫もコレットも実は最初に少女は死んでいて、幽霊だから匂いを感じることがないのかもしれない。