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四十路になったおいわいに

女が四十をむかえるとき。それはなにかのおわりでもあり、はじまりでもある。

太っていてもいい、わけがない

ここだけの話、この十年間で20キロ近く太った。運動をしない、食べてばかりいる、因果関係はこの上ないほど明確だ。

不覚にも写真に写り混むと、自分のあまりの大きさに驚く。顔の大きさが周りの人の二倍くらいある。腕も胴体も何もかもがぱんぱん。二重どころか三重あごになっている。自覚している「自分の顔」がそこにはない。

すこし運動をしてみようか、という気持ちになってやり始めると、調子が良くなってきた頃に重い風邪を引いてどうでもよくなる。

夫は毎日なにかしらディスってくる。体型のこと、健康のこと、老化のこと、目につくものすべて。

わたしは醜い。

夫の言葉を素直に受け入れて反省し、巨体をどうにかするというきれいな心も全くもちあわせていない。心身ともに醜い。

 

泊まり込みのダイエット合宿というものがあれば半年くらいこもりたい、と妄想する。

意志薄弱でなまけ者の私には優しくも厳しく管理してくれる人が必要だ。食事と運動、そしてメンタルも管理してくれるような施設はないものだろうか。医師も常駐、同志で集まれるサロンも併設。

 

そんな妄想をしながら横たわる。

LLサイズの服を探すことに疲れた。太った醜い身体で生活する窮屈さ。テレビをつければ番組によって食いしん坊キャラを演じさせられている女子アナが男性司会者にデブハラを受けている。女子アナは頬をふくらませ、共演者はげらげら笑う。

太っていることはそれだけで負けているようなものだ。自分に。世の中に。すべてに。

 

脂肪と言う名の服を着て (Giga comics)