夫が出会い系で浮気してた

子あり四十路女。若い女の子に目がない夫と冷めた生活を継続中。

低い所を掃除するときは頭上に気を付けよう…

今日、カウンターの出っぱりのしたの部分にかがんで掃除機をかけていたら、思いっきり起き上がってカウンター部分に思いっきり頭をぶつけました。

 

暑くてぼーっとしていたせい。普段は冷房をかけているけど、掃除機をかけるのに空気が流れないといけないかと思って冷房は切って窓を全開にしていた。

ものすごーく、痛かった。しばらくうずくまってしまうくらい痛かった。ちょっとたんこぶになった。そして漫画家の多田かおるさんを思い出した。多田かおるさんは三十代の若さで亡くなっている。その原因が引っ越しの準備中に大理石のテーブルの下を掃除していて頭を大理石にぶつけたせい、というのを前にネットで見た。頭を強打した影響で脳内出血になってしまったのだとか。

それを思い出してこわくなった。カウンターの材質は木とコンクリートのあいだみたいなよくわからないつるつるした感じで、おそらく大理石ほど硬くはないのだと思う。その安っぽい材質のおかげで命拾いしたようなもの。

もう、ルンバにすべて任せたいのだけど、かなり前に買ったルンバがあるのだけど、ルンバが活躍できるスペースがない。

無理矢理続けると死に至る

早起きが苦手だ。たくさん眠っても目覚めが悪い。自分で決めた時間に好きなように起きることができないと神経が磨り減るような気がする。だから働き始めてから、子供が生まれてから、義務感だけで起きる朝がとても苦手だ。

こんな人間なので、結婚からしてむいてなかった。ダメダコリャ、というのはかなり早い段階でわかったけど、家出をしても連れ戻されるなどして別れ方がわからなくなり最終的には命を懸けた。これでさすがに連れ戻されることはあるまいと思ったが詰めが甘かった。しかもうっかり子供までつくってしまった。震災がなければうっかり子供を持ってみたいなんて思わなかっただろうに、結果的に母親になってしまった。

私はつねに違う人生に思いを馳せる性質らしい。

とても昔に一緒になりたいと思っていた男には愛されず、別れてからもずっとifの世界ばかりを考えていた。今も本質的には変わらない。誰とも結婚せずにずっと独りで好きに生活している私が現実で、この毎朝義務感だけで起きて家事をしている私は幻なのだ。幻の世界には感情がない。すべてがスクリーンに映し出された平面で凹凸もなければ匂いもない。そのペラペラに腹を立てても仕方がないけど、憎しみだけは生々しい薔薇のように、ローストビーフのように、鮮やかである。

スーパーで文句つけられてカッとなったけど悪いのはどう考えても私だった

スーパーに買い物に行った。子供も行きたがったから、子供と二人で。家には夫がいるから留守番していてほしかったけど、前にそれを振り切って出かけたら帰宅するまで玄関の暑いところに夫と息子の二人して待っていたこともあり仕方なく。

 

一人のときであれば、スーパーでの買い物はさっと終わる。

だけど子供と一緒だとひどく時間がかかる。

まずカートを押したがり、子供だけではコントロールが利かないので一緒に押す羽目になる。横に広がって歩きにくいし、他の客の邪魔になる。子供の興味を引くものがあちこちにあり、しょっちゅう立ち止まる。指さす。アピールする。それをいちいちたしなめる。

今日はカレーのところで特売のものを探していたら、後ろの人の邪魔になっていたようで文句を言われた。私にはすぐカッとなる悪い癖があり、思わず相手をにらみ返してしまった。しかし、悪いのはどう考えても私だ。せまい通路を邪魔しているのだから。通路の先では店員が品出しをしていたこともあり、私たち親子とカートは通路の入り口をふさぐかたちになっていたのだ。

これが逆の立場で私が一人で買い物をしていたら、心のなかで舌打ちくらいはしたかもしれない。不満を顔に出して相手を威圧していたかもしれない。

むしろ一人で買い物しているときならそういうことにも気が回るはずなのに、子供を制御することばかりに気がいって周りが全然目にはいっていなかった。それを思い知ってショックだった。

 

これからどんどん老いていくのに、育児や家庭のことが頭を占める割合はますます多くなってきて苦しい。独り身になりたい。

せめてきちんと謝れる人間になりたい。

『怪盗グルーのミニオン危機一髪』ルーシーの声が中島美嘉だと知って

怪盗グルーのミニオン危機一髪を子供と一緒に見てた。

グルーというちょいワルおやじの声は鶴瓶だってすぐ分かった。

ルーシーというやんちゃな女性の声がどうも聞き覚えがあるような感じだけどしゃべり方の癖は私のデータベースには引っ掛からなかったので検索したら、中島美嘉だったのね。道理で声だけには聞き覚えがあったのか。

不思議なことに、ルーシーの声優が誰だかわからない時点ではすごくモヤモヤしながら聴いてたんだけど、中島美嘉だと分かってからは俄然ルーシーが可愛く見えてくる。

だって中島美嘉が一生懸命色んな声を当ててると思ったら、なんか応援したくなるよね。あとなんだか、声そのものにすごく品がある。昔の女優さんみたいな、伸びやかで美しい声なんだなぁ。

鶴瓶の声は……ちょっと勘弁してください。グルーって見た感じそんな年寄じゃないのに、鶴瓶の声はどうしたって鶴瓶師匠で、どうしてもあの顔が思い浮かんでイメージがケンカしちゃうんだよー。

最近の芸能人声優で素晴らしかったのはやっぱりオラフのピエール瀧かな。声のかわいさが本人のイメージと結び付いて化学反応起きてた。

 

(↑まちがえて字幕版貼っちゃった 汗)

サマーヌードにまつわる思い出

今週のお題「私の『夏うた』」

 

夏に聴きたくなる、というかこればかり聴いていた夏があった。

 

大学に入って初めての夏、サークルの先輩が運転するシビック。海のない長野県から海を目指した。高速にのるお金がないから山を何度も越えた。長いトンネル。曲がりくねった峠道。

山々をはるか後方にのこすと、明らかに空気が変わったのを感じた。

心細くなるほどの解放。

視界にいつもあった山脈は映らない。どこまでも平らな街並みと、遠くには海。

カーステレオからは真心ブラザーズの『サマーヌード』が何度もリピートされていた。シングルCDだったから繰返し再生を得なかったというのもある。

海でまさしく夏の子供のようにはしゃぎまわって、またYO-KINGの天に抜けるような声を聴きながら山に帰った。

 

それとは別に思い出したことがある。

この真心ブラザーズの『サマーヌード』がリリースされた頃、YUKIがラジオでサマーヌードのPVに出ている女の子たちに嫉妬していた。『あの女の子、誰なのよ!キー!』と、まぁYUKIが言うと茶目っ気があって可愛い風だったけども、後にYO-KINGYUKIが結婚し、『あの女の子たち』は奥田民生にプロデュースされる前のPUFFYであった、というのが当時青春期だった者としては感慨深い。


真心ブラザーズ 『サマーヌード』 - YouTube

寺島しのぶ×野村忠宏 SWITCH 覚書き

女優・寺島しのぶと柔道家野村忠宏の対談。

意外な組合せ。寺島しのぶが野村の大ファンだったことで指名。

 

寺島しのぶは演技とはうって変わってフニャフニャとアンニュイに喋る人だった。役者ってわりとこういうタイプが多いのかな。本人はいたってニュートラルというか、純粋な『いれもの』として存在していて演技のときになかにいれたどぎつい色を輝かせてみせるような。演技していないときの役者ってだいたい脱け殻なのかなと思う。

 

寺島しのぶは家柄のこともあり勝ち負けにこだわるタイプだそうだ。女に生まれたというだけで歌舞伎役者として舞台に立つ資格すら与えられなかったことが相当記憶に残っているらしい。その悔しさから一時はお稽古ごともすべてやめて、部活に打ち込んだことも。でもやっぱり演じることが好きな気持ちは変わらず、舞台役者として1から修行することに。

 

まぁね。歌舞伎役者の家柄に生まれたけど女だから舞台に立てなかった、というのはしのぶにとっては大きな挫折というか存在そのものを否定されるようなことだったのはわかる。

それでもさ、そういう家に生まれついたというのは一般的にみたらものすごいアドバンテージだよね。松たか子だって、あの頃あんなに人気が出たのも家柄のことが大きいと思うし。存在自体にカリスマが付いてるみたいな。

 

えっと、それで寺島しのぶ

野村氏が『本番前の集中のしかたとかありますか?』と聴いても、うーん別にないかなぁとかなりフワフワしてた。

『これだけは他の女優に負けない、みたいな武器はありますか?』には、DNAかな、と。

ほら~、やっぱりすごいアドバンテージなんじゃ~ん!そりゃね、一般家庭出身の女優には逆立ちしたって手に入らないめっちゃ強力な武器ですよね。うん。

 

おもしろかったのは演出家・蜷川幸雄とのエピソード。

まだ駆け出しだったしのぶが蜷川幸雄の演出で舞台に出ることになった。噂通りに激しい演技指導。しかもその舞台が常に雨が降っているという演出で、打ち付ける水がかなり高いところから落ちてくる。それを頭で受け続けていたら痛くなってきてしまった。あまりに痛かったので、先輩役者の『肩で受ければ痛くないよ』というアドバイスを参考に雨を肩で受けるようにしたしのぶ。それを見た蜷川は激怒。

『何やってんだ!雨は頭で受けるんだろーが!』

しかし、しのぶは引き下がらなかった。

『そんなに言うならこっちきてやってみてくださいよ!!!』

そう言い返された蜷川は雨が打ち付ける舞台に立ち、頭で受けた。そして言った。

『…肩でいい』

 

あの頃は若くて、生意気言っちゃったんですよねー、と現在のしのぶが頬笑む。

 

当時のしのぶは、駆け出しにもかかわらず真っ赤なベンツを乗り回し、付き人をたくさん引き連れていた。

蜷川はそれについて『今はまだ実力がともなっていない。だけどお前はそれをやめるな。お嬢様はどうやったってお嬢様なんだから。これから役者として実力を身につけたとき、すごい女優になる』と言っていたそうだ。

はー、こういうエピソード大好き。サクセスストーリーというかなんというか。

 

役者という職業には明確な勝ち負けがないから、身体ひとつで戦いぬくアスリートに憧れるとも言っていたしのぶ。話し方はフワフワしていたけど彼女自身の人を惹き付ける魅力が半端ないと感じた。

 

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たいがいのことは誤解と幻想

このところ本も全く読んでないし誰かと会話することもない(夫としているのは会話ではなく言い合い)。だから言語能力が激しく落ちているのを自覚する。

このままシナプスも朽ちて脳は退化し化石になっていくのね。そら白髪も増えますね。

ダイエットだけは続いているけど、よーく考えて。やせたところできれいになれる?石田ゆり子と同じ体重になったところで、石田ゆり子とは程遠いんです。むなしいね。なにもかもむなしい。

同人音声に癒しを求めるけど、同人音声ってこわいよね。だって同人だからフツーにTwitterとかやってるのよ。そのやりとりなんかを全部みて(こわい)妄想がさらにふくらむのも、幻滅するのも、空しい。でもそれは演じ手も同じなのかなと思うんだ。演じるときに想像するリスナー像もあくまで虚構であって、そこからはみだした言動をとるファンがいたら演じること自体こわくなったりしないのかなって。だから常に笑顔をふりまくアイドルって本当にすごいと思うよ。ステージから見える景色は、想像すればするほどエグいのかなって。