歌番組のワイプで口パクする芸人
「クリスマスに聴きたい歌ベスト100」なんてVTRが流れるときにワイプで出演者が歌に合わせて口パクする文化。あれなんなんだろう。誰がやりだしたんだろう。昔は見かけなかった気がする。そもそも昔の歌番組って生放送でほとんどVTRを流さなかったから、口パク芸人も存在しなかったのかな。
口パクすることによって得られるものはなんだろうか。
メリットがあるから口パクしてみせているのだろう。
- この歌が好きアピール
- こんな古い歌を知ってるアピール
そんなところか。
ワイプに映りこむからには目立ってなんぼの芸能界。真顔でいたり、周りと喋っていたりするよりは「視聴者といっしょにVTRを楽しんでいるアピール」ができるのかもしれない。
しかし口パクを見ると苛立つのもまた事実。
VTRの歌が本当に好きで思わず口ずさんでいる、のとは程遠いから。ワイプで口パクする芸人はどの歌でもする。やればやるほどイメージアップにつながるのだと信じこんで、または教え込まれて口パクをする。
こちらは口パクが気になってテレビ画面の一部を物理的に覆いたくなるほど。いっそワイプなんてなければいいのに。だけど、たまに口パクアイドル達のなかで浮きまくっている真顔のアーティストを見るのは好きだ。そう、地蔵のようにただVTRを見まもる姿は本来であればかなり自然体。表現者としては貴重な素顔なのだ。たまにワイプに抜かれたこと自体に驚いて照れ笑いする人もいて、それもわりと好き。ワイプがなくなったらそういう瞬間も見れなくなってしまうのか。口パク芸人は滅びてほしいけれど、ワイプが完全になくなったらすこし寂しい。
「お節介なオバサン」という幻想について
「監獄のお姫さま」最終回。
今までわちゃわちゃしてただけだったのが、最後でどっと畳みかけてきた。ものすごい勢いで風呂敷たたんだ。というか、クドカンが単に「わちゃわちゃしてるオバサン達」を描きたかったんだろうなというのは伝わってきた。
総合的には面白かった。けれど、連呼される「オバサン」の回数が多すぎて終盤うんざりしてた。周りだけじゃなく、本人たちも「オバサンだからしょうがないじゃない!」というセリフが多かったんだよね。
このドラマでは、お節介なオバサン達の行動がすべて。
「姫」に協力し、育児を手伝い、出所してからも姫の復讐のために再犯までして危険を冒す。
なぜそこまで「姫」にお節介を焼きたがるのだろうか。まずそこがわからなかった。
姫を演じているのが夏帆、だから尚更。
夏帆のように天然色白美人でぼんやりしている人は男性からしたら確かに「守ってあげたいお姫さま」なのではないかと思う。だがわたしは夏帆がきらいだ。いや、夏帆という女優さん自身は好きでも嫌いでもないが、夏帆がまとうイメージがきらいだ。
実際四十路のオバサンであるわたしが思い浮かべる「姫」のイメージは、藤原紀香のように自分の美意識に絶大な自信をもって突っ走っているような人だ。
まぁ、そういう個人的な好き嫌いはともかくとして。
オバサンの1人に惚れる検事のノブりんが最終回でこんなことを言った。
「若い子はいつかオバサンになっちゃうけど、かわいいオバサンはもうそれ以上オバサンになることはないんだ(だからババカヨが好き)」
なんだかなー。
オバサンというレッテルにこだわりすぎじゃないのかね、クドカンさんよ。
オバサンだからわちゃわちゃしてる、とか、オバサンだからお節介焼きたがるとか、ちがうからね。
わちゃわちゃしてる人は若い頃からわちゃわちゃしてるし、お節介焼きたがりな人は若い頃からそうなのよ。
オバサンになったからってオバサンっぽい性格にはならないの。
あたりさわりのない世間話が得意にならないオバサンもいるし、ずっと人見知りでわちゃわちゃするのが苦手なオバサンもたくさんいるんだよ。クドカンめ。
続かないのが幸いだった
ホルモンバランスのせいで、とつぜんなにかに熱中しては冷める、というのを毎月くりかえしている。
今回のは飲酒。
一週間くらい毎晩強いお酒を飲み続けてしんだように眠っては夜中に目覚めて吐き気と戦っていた。飲んでいたのはラム酒。牛乳や炭酸水で割って浴びるように飲んだ。ストロングゼロだったなら空き缶がわかりやすく増えるので罪悪感がより増したかもしれない。しかしこのままではアル中まっしぐら、と危機感をおぼえたあたりで雲が晴れたようにアルコールへの欲望がすっかりなくなってしまった。ホルモンバランスのおかげというか、しわざというか、持続しないことで救われた例だった。
PMSあるいはホルモンバランスによってわたしの心身があやつられている気がする。大きな波がおそってきてなすすべもなく流されるように人生はすすむ。
人生つらいから楽になる薬がほしい
人それぞれ生まれ持ったパラメータや環境がちがうから、もっとひどい状況を耐えられたとか打破できたとか関係ない。夫のことも子供のことももうなにも考えたくない。自分のことも全部捨てたい。明日からあなたは全く新しい生です、もしくはここで行き止まりです、はいおしまいということならよろこんで受け入れたい。もうなにも考えたくないのだ。ただ漫然と毎日を送って生きていけるならそれでいい。だけどちょっと耐えられない。夫のこととか、子供のこととか、人生のこととか。
独身で借金を重ねていた頃と気持ち的には変わらない。真綿で首をしめられるってこういうことをいうのか。この先明るい未来がなにも見えない。
だけどテレビもネットも輝いているひとばかりが目にうつる。みんな悩みながら、人と関わりをもちながら、影響を与えながら懸命にもがいている。美しい。そんな姿を見ると胸をうたれる。一方、わたしはただできるだけ先送りにしながら色々な面倒なことを見ないふりしているだけ。
もうLINEのグループ会話もみたくない。わたしはそこに入り込めない。認知すらされていない。当然だ。なるべく存在感を消してきた結果だもの。通知もきりたいくらい。子供のこと、夫のことでわたしの人間性はどんどん失わざるを得ないような気持ちになるのはなぜだ。望んでいないことを許容したくない。ただ心がせまいだけかな。
着やせ効果
週末に立ち寄ったお店で、ちょっと良さげな服を見つけた。眺めてたら店員がちょっとずつ間合いを詰めてきて他の色なども見せてくれたのだけど、そこで放たれた何気ない言葉にスッと冷めてしまった。
『このデザインだと着やせ効果もあります』ってひとこと。
あー、着やせ効果を求めてる客に見えるんだろうな私。そう思って目が覚めた。
確かに太いもの。自分的には『痩せてきているデブ』。だけど、端からみたらただのデブ。13kgやせたといっても、その前に20kgふえてるわけだから、増量分がまだ7kgも残ってる。
大体、着やせ効果を切実に欲しがったのはLサイズの服がはいらなくなりはじめた体重MAX値の頃だ。服がピチピチになって丈は短くなるし、首の辺りは苦しいし、お腹や背中がはみ出るし、最終的にはマツコデラックスみたいなとにかく大きくてテロンとした布に穴をあけてそこから頭だけ出すような服を着るしかないんじゃないかと真剣に考え始めた頃。
とにかく、店員のひとことで客観的に体型を見つめ直すきっかけになった。食事制限と運動を地道に継続していこうと思う。
大デブ中デブ
家の体重計が叩き出す『身体年齢』、買ってからずっと57歳くらいで壊れてるんじゃないのかと疑っていたけど、今日はじめて42歳と出て感動した。まだ実年齢よりプラスだけど私にしては快挙。
ダイエット開始から13キロ減って、第一目標値には近づきつつある。大デブから中デブになった実感がある。現在の体重はちょうど自分史において七年ほど前、Mサイズの服がまったく着れなくなってLサイズに移行した頃の数値。それまで着てたカーディガンの前ボタンをしめることができなくて常に全開だったなぁとか、欲しいと思った服のLサイズが見当たらなくてあきらめたことが思い出される。
とにかくMサイズになりたい。その願望を強く抱いていれば、ダイエットはまだまだ続けられる。洋服を買うときにいちいち袖まわりの太さとか伸びる素材であるかとか気にしたくない。ウェスト部分がゴムだとか、体型カバーできそうだとか、そんなのも考えたくない。Sサイズはこれまで未経験だからそもそも目指せる気がしない。Mサイズでいい。地道にそこを目指す。
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芸能人が声をあてること
ドラゴンクエストライバルズをプレイしてみた。手持ちのカードからランダムにひいてリーダーを守りながら対戦するゲームアプリ。ひととおりチュートリアルは終えたものの、フリーマッチの対人で負けまくり、トレーニングに戻るも対AIで負けまくり、私どれだけ馬鹿なのだろかと思うほどむいてない。
リーダーはあらかじめ用意された職業から自由に選ぶことができる。魔法使いゼシカとか、僧侶ククールとか、道具使いトルネコとか。ドラクエシリーズでおなじみのキャラクター達。私は昔のドラクエをやっていないのでよく知らない。なので、リーダーもなんとなく選んでプレイ。なんとなく見た目がかわいいから、アリーナ姫(武道家)で進めようとした。
しかし、大きな壁にぶち当たる。
リーダーって、しゃべるんだよね。声つきなの。アリーナ姫(中川翔子)の声がいただけない。
厳密にいえば、声そのものは悪くないよ?なんだろう、滑舌?表現力?いちいち違和感があるんだよ。プロの声優のなかに素人が混ざってます感が拭えない。
芸能人が声あてるのは別に反対しないよ。ただ、声優の訓練なり、舞台経験なり、ある程度のラインはクリアしてからあててほしい。唐沢寿明(ウッディー)とか、大泉洋(レイトン教授)なんかは、すごく良いし。そういえばホマキも上手かった。
一度気になりだすと、アリーナ姫がしゃべるたびにイラッとするようになってしまって。姫をつかうのはやめた。ゲーム自体は難しいけど、頭の体操だと思ってもうちょっとやってみる。