夫が出会い系で浮気してた

子あり四十路女。若い女の子に目がない夫と冷めた生活を継続中。

★★★☆☆ ドラえもん のび太の宝島

映画ドラえもん のび太の宝島を観てきた。

息子にとっては初めての映画館であり、私としてもドラえもんの映画を観るのは初めて。

息子はテレビでドラえもんを見るときに感情移入しすぎて「こわい」と走り回ったり転がったりする。そんな子が映画館で二時間近くも座っていられるかどうか心配だったが、騒ぐこともなく最後のエンドロールまで観られてよかった。それだけで感動したので映画にも100点つけたいくらいだけども、映画そのものとしては50点くらい。

ドラえもんの映画を見たことがない私としては、これくらいが映画ドラえもんのスタンダードなのかと不思議に思って共に観賞した夫に尋ねてみた。昔から漫画や映画のドラえもんに親しんでいる夫からしたら、今回の宝島は「まぁまぁ」という評価だった。

宝島の感想をネットで見てみるといくつかしっくりくるものがあった。なかでも大いに同意だったのが『見せたい場面が先にあり、そのためストーリーの裏付けや深みがほとんどない』というもの。普段のテレビとは違うダイナミックな動きや感動的なシーンが盛り込まれていて直感的に楽しい瞬間は沢山ある。しかしカタルシスがない。ドラえもんのび太たちが頑張ったから地球の危機を免れた感が少ない。フロックはドラえもんたちを宝島に導く駒、そもそもしずかちゃんがさらわれたのも単なる人違いで、そっくりさんというか色違いのセーラはてっきり捕虜かなにかかと思えばただの住民だし。言うほどそっくりでもないし…。そもそもあの海賊たちはどこから派生してあんなに大規模なコミュニティを築き上げたんだろう。シルバーは元々船長だったのかなんなのか、たった一人で大それたことしてるわりにセキュリティ甘すぎだし。のび太号の船のシーンをもっと少なくして、海賊の暮らしぶりをもっと見たかった。なにかと消化不良な感じが残った。

そういえば長澤まさみはなかなか良かったよ。優しそうな、しっとりした母親の声だった。大泉洋はいつもながら安定してたし、サバンナ高橋に至っては馴染みすぎて完全に聞き逃してた。海賊の一人だったらしいけど、どれだったんだろう。アニメの映画版って毎回なにかしらゲスト声優で芸能人を起用するのが心配だったけど今回のは大丈夫だった。昔のアンパンマンとか見るとほんと異質な声が混ざっててびっくりするよね。

 

小説 映画ドラえもん のび太の宝島 (小学館文庫)

小説 映画ドラえもん のび太の宝島 (小学館文庫)

 

 

接客と感覚

前回の牛丼の記事にコメントいただきましてありがとうございました。

集計の結果「気にする:2人」「気にしない:2人」と綺麗に半々で、本当に人それぞれの感覚だと改めて認識させられました。

例のすき家はその件もさることながら、接客も感じが悪かったし店員同士の連携も取れていませんでした。女性3人で、平昌オリンピックで大ブーイングをかった某国のパシュートを思わせるようなピリピリしたムード。

ネットで「すき家 接客」と検索すると良からぬ情報ばかりが見受けられます。接客態度が悪くてクレームを入れたとか、クレームの対応がこれまたひどかったとか。しかしそれと同じくらいに目につくのが「すき家程度の店員に理想の接客を求めるほうがおかしい」という意見です。

確かに他の国と比べて日本の店員は接客が丁寧すぎるという印象もあるようです。安い時給で、身を粉にしてまで丁寧な接客を徹底するというのは割に合いません。そこは私も最低限でいいと思います。接客には金品のやり取り以外に「人と人の間で行われるコミュニケーション」という側面があります。そこで最低限相手が嫌な思いをしないように振る舞うのは普通のこと。ですが、「なにを嫌だと感じるか」が人それぞれ。そこがすれ違ってしまうと違和感が生じるのかもしれません。

 

(慣れない「です・ます調」が限界に達しそうなので戻します)

 

そういえば最近、こんな話題もあった。

全文表示 | コンビニで店員に対し「ありがとうございます」 お客が会計後にお礼をするのは常識なのか? : J-CASTニュース

コンビニで店員に対し「ありがとう」を言うのは変なのか?という話題。

 

私も店員にお礼を言いがちなほうだと思う。だけど、昔は言ってなかった。

子供を連れて行くようになってから、袋まできっちり入れてくれるコンビニのありがたさが身に染みるようになったし、スーパーではカゴをサッカー台まで運んでくれたり、子供が持っているお菓子を先に会計してテープを貼ってくれたり、店員さんの好意によって行われることがありがたいことばかりで、お礼を言わずにはいられなくなった。

それでは子供を連れていないときに、一人でガムひとつだけを買ったらどうだろう。袋なしでテープだけを貼って、電子マネーで会計して……うーん、多分そういう時は言わない。軽く会釈するとか、聞こえるか聞こえないかくらいの声で「どうも」と言うくらいかも。

他の客が返品した牛丼がまわってきたら

子供がどうしてもお子様すきすきセットのおもちゃが欲しいというのですき家に行った。

大人はすき家の気分じゃなかったので子供のだけテイクアウトで注文。

休日のお昼時だけあり客も多く、かなり待つ。

待ち時間に、ある女性客が入ってきた。すき家の袋を手に下げている。そして店員に

「お子様すきすきセットの持ち帰りをカレーライスで注文したのに牛丼がはいっていた」と告げた。

注文違いで入れられた手付かずの牛丼は返品。カレーライスを作り直すことに。

順番的にそれは最優先で実行され、女性客は注文通りの品を手に店を出ていった。

カウンターのなかはずっと大わらわで、厨房のスピードもなかなか注文に追い付かない様子。

横一列にずらりと並ぶ注文伝票。その一枚を見て、店員が厨房に告げた。

「●番のセット、これ、あるから。リンゴだけお願い」

そう言って先ほどの女性客から返品された牛丼を袋に詰める。

おいおいまさか。

このあたりで不安がよぎった。

いやいやまさかね。

普通に、一部始終を見ていた客の前でそんなまさかね。

 

「お待たせしました。お子様牛丼すきすきセットです」

 

あー。

こういう嫌な予感ばかり当たるのなんでかな。

 

ここは言うべきか。

『これさっきほかのお客さんから返品されたものですよね。イヤなんですけど』って?

そもそも何がイヤなのか?

気分的に…だろうか。

もしここで拒否したら、この牛丼はどうなるだろうか。廃棄?それとも店員がまかないとしてでも食べる?

 

あなたならどうしますか。

 

私は…

すごく、拒否したかったんですけど、やめました。面倒さ半分、あきらめ半分といった気分でそれを受けとりました。

衛生面でどうかなとも思うけど、さっきの女性客、見たところ自分と同じような小さい子供のお母さんで、普通に清潔そうだったし。件の牛丼もまだ完全に冷めきってはいないようだし。と自分に言い聞かせながら。

あとからすき家にクレーム入れるのも面倒でしていません。まぁ、こうやって人目に晒されるところに書いちゃってるけど。

 

しかし何だな、あれだけ目の前で、大きな声で横流しするってのは、もしかすると店員は全く悪気がない可能性が高い。

こちらもそれに驚いて何て言えばいいのか分からなかった感は、ある。

「そうですけど、それがなにか?」って返されたら、嫌な理由を並べ立てなければならず、モンスタークレーマーになりかねない。

 

忘れようって決めたのに思い出すとやっぱりもやもやする。

 

問題の牛丼、いつも少食な息子が不穏な空気を察してか珍しく完食してたのが泣ける。

愛より何より欲しいもの

私には夢も希望もないとつくづく思う。絶望しているのではない。最初から、希望がない。こういう暮らしをしたいだとか、ああいう仕事につきたいとか、どんな人間になりたいか、そういうのが思い浮かばない。意識が低い。ただ寝て食べるだけ。時間を右から左へ流していくだけ。ムーディー勝山のネタそのもの。一日の過ごしかたは一生をあらわす。まるで虫のようだけど、彼らのほうが私よりもずっと勤勉に見える。きっと虫のほうが真面目だ。

 

私はといえば、夢や希望はもたないくせに暇つぶしには貪欲。なぜ暇なのかといえば夢や希望がないからで、もはや夢や希望を見つけること自体が命題になっている感じすらある。

 

手にしたことがないものに夢見て焦がれる気持ち。まるで恋に恋しているようだ。だけど恋とはちがって完全に自分ひとりで見つけなくてはならない。命が尽きる前に見つかったらラッキーくらいの勢い。出現率何パーセントかだけでも教えて神様。

ストロングゼロはもう飲まない

ひどい目に遭った。

自分で飲んだのだから「遭った」というのも違う気がするが、とにかくひどい酔い方をした。

飲んだのはストロングゼロ。350ml缶をふたつ。味はビターレモン。

最初の1缶はとても楽しく飲んだ。2缶目もそこそこ楽しくのんだ、と思う。しかし記憶が曖昧。

そのあとお風呂に入った。これがいけなかった。

風呂から上がったあと、盛大に吐いた。ちゃんとトイレに行ったからセーフとしておこう。そのまま死んだように眠った。朝方5時くらいに目が覚めて、吐いた気がするけどそれが現実なのかわからないほど記憶がぼんやりしていることに気付いた。

朝はなにも食べられなかった。

これまでお酒を飲んでも二日酔いになったことはなかった。だから自分は二日酔いしない体質なのかと思っていたけど、ストロングゼロによりそれはあっさりと覆された。

立って何かしようとすると吐き気がし、お腹が下り続けて何度もトイレに行った。それからずっと横になって、昼前にやっと回復しはじめて梅干しを食べた。吐き気はまだあるけど、やっと人間活動を取り戻した。

以前、自由を味わいたくてタバコを吸って盛大に吐いたことがある。

40jinsei.hatenablog.com

それからタバコを吸いたいという気持ちさえ抱くことはなくなった。

それに近い思いを今ストロングゼロには抱いている。

350mlの缶がまだ二つもあるけど、処分してしまいたいほど。誰かにあげようか、だけどそのせいでひどい経験をしたら申し訳ない気もする。やっぱり捨てるしかないかもしれない。 

歌番組のワイプで口パクする芸人

「クリスマスに聴きたい歌ベスト100」なんてVTRが流れるときにワイプで出演者が歌に合わせて口パクする文化。あれなんなんだろう。誰がやりだしたんだろう。昔は見かけなかった気がする。そもそも昔の歌番組って生放送でほとんどVTRを流さなかったから、口パク芸人も存在しなかったのかな。

 

口パクすることによって得られるものはなんだろうか。

メリットがあるから口パクしてみせているのだろう。

  • この歌が好きアピール
  • こんな古い歌を知ってるアピール

そんなところか。

ワイプに映りこむからには目立ってなんぼの芸能界。真顔でいたり、周りと喋っていたりするよりは「視聴者といっしょにVTRを楽しんでいるアピール」ができるのかもしれない。

 

しかし口パクを見ると苛立つのもまた事実。

VTRの歌が本当に好きで思わず口ずさんでいる、のとは程遠いから。ワイプで口パクする芸人はどの歌でもする。やればやるほどイメージアップにつながるのだと信じこんで、または教え込まれて口パクをする。

こちらは口パクが気になってテレビ画面の一部を物理的に覆いたくなるほど。いっそワイプなんてなければいいのに。だけど、たまに口パクアイドル達のなかで浮きまくっている真顔のアーティストを見るのは好きだ。そう、地蔵のようにただVTRを見まもる姿は本来であればかなり自然体。表現者としては貴重な素顔なのだ。たまにワイプに抜かれたこと自体に驚いて照れ笑いする人もいて、それもわりと好き。ワイプがなくなったらそういう瞬間も見れなくなってしまうのか。口パク芸人は滅びてほしいけれど、ワイプが完全になくなったらすこし寂しい。

「お節介なオバサン」という幻想について

監獄のお姫さま」最終回。

今までわちゃわちゃしてただけだったのが、最後でどっと畳みかけてきた。ものすごい勢いで風呂敷たたんだ。というか、クドカンが単に「わちゃわちゃしてるオバサン達」を描きたかったんだろうなというのは伝わってきた。

 

総合的には面白かった。けれど、連呼される「オバサン」の回数が多すぎて終盤うんざりしてた。周りだけじゃなく、本人たちも「オバサンだからしょうがないじゃない!」というセリフが多かったんだよね。

 

このドラマでは、お節介なオバサン達の行動がすべて。

「姫」に協力し、育児を手伝い、出所してからも姫の復讐のために再犯までして危険を冒す。

なぜそこまで「姫」にお節介を焼きたがるのだろうか。まずそこがわからなかった。

姫を演じているのが夏帆、だから尚更。

夏帆のように天然色白美人でぼんやりしている人は男性からしたら確かに「守ってあげたいお姫さま」なのではないかと思う。だがわたしは夏帆がきらいだ。いや、夏帆という女優さん自身は好きでも嫌いでもないが、夏帆がまとうイメージがきらいだ。

実際四十路のオバサンであるわたしが思い浮かべる「姫」のイメージは、藤原紀香のように自分の美意識に絶大な自信をもって突っ走っているような人だ。

 

まぁ、そういう個人的な好き嫌いはともかくとして。

 

オバサンの1人に惚れる検事のノブりんが最終回でこんなことを言った。

「若い子はいつかオバサンになっちゃうけど、かわいいオバサンはもうそれ以上オバサンになることはないんだ(だからババカヨが好き)」

 

なんだかなー。

オバサンというレッテルにこだわりすぎじゃないのかね、クドカンさんよ。

オバサンだからわちゃわちゃしてる、とか、オバサンだからお節介焼きたがるとか、ちがうからね。

わちゃわちゃしてる人は若い頃からわちゃわちゃしてるし、お節介焼きたがりな人は若い頃からそうなのよ。

オバサンになったからってオバサンっぽい性格にはならないの。

あたりさわりのない世間話が得意にならないオバサンもいるし、ずっと人見知りでわちゃわちゃするのが苦手なオバサンもたくさんいるんだよ。クドカンめ。

TBS系 火曜ドラマ「監獄のお姫さま」オリジナル・サウンドトラック